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ハダニ類の発生初期での発見方法

 梨の果樹園におけるハダニ類は、果樹園の周辺部が園の中心部に比べて寄生密度が高く、更に樹冠内部の主枝に近い葉が樹冠外部と比べて寄生率が高い傾向があります。
 このため、ハダニ類を見つける時は、周辺部に生える果樹で内部の主枝に近い葉を調べることで発生初期段階での早期に発見することができます。

ハダニ類の発生初期の重要性

 殺ダニ剤を用いたハダニ類の防除では、発生初期段階のハダニの密度が低い状態で防除を行うと十分な効果を得ることができます。
 しかし、大量発生して密度が高くなると、生命力が強く繁殖も早い。また、薬剤に対する抵抗性の獲得も早いため防除効果が大きく低下します。
 このため、発生初期(防除適期)に防除を行うことが重要であり、発生初期を見落とすことなく効率的に状態を確認することが重要となります。

ハダニ類の寄生分布

 ハダニ類はその習性と生態から、同じ果樹園内でも発生し易い箇所があります。広島県立総合技術研究所 農業技術センター果樹研究部の資料では次の通りです。
・果樹園内での樹毎の寄生葉率
 中心部:周辺部≒9:10となり、周辺部の樹の方が寄生葉率が高い。
・1本の梨の木の中での寄生葉率
 樹冠外部の結果枝に着生している葉:樹冠内部の主枝に近い葉≒5:10となり、樹冠内部の主枝に近い葉の方が寄生葉率が高い。
 ハダニ類の発生初期での早期発見では、寄生葉率が最も高い箇所(果樹内の周辺部の木の主枝(幹)に近い)の葉を確認することで効率的に確認することが出来ます。
 これは、特別資料や研究データがなくてもハダニ類による被害を受けた経験がある梨農家であれば、経験則で注意する箇所(大量発生し易い箇所)として認識している箇所とほぼ同じです。
 また、これは経験側となりますが周辺部だけでなく果樹園内で木が枯れるなどして大きく空洞化した箇所があると、その周辺の木でもハダニ類が発生し易い傾向があるように思います。
果樹園内での樹毎の寄生葉率 ・果樹園内での樹毎の寄生葉率
中心部:周辺部
 ≒9:10
1本の梨の木の中での寄生葉率 ・1本の梨の木の中での寄生葉率
樹冠外部の結果枝に着生している葉:樹冠内部の主枝に近い葉
 ≒ 5:10

ハダニ類の寄生分布を意識しない時の発見

 ハダニ類の寄生分布を意識しない(発生を警戒していない)時の大量発生の発見では、視界に入り易い樹冠外部(主枝先端の結果枝など)に発生することで気付くことがあります。
 このとき、既に樹冠内部や樹冠内部から延びる徒長枝などのハダニ類は深刻な発生状況となっており、被害が大きく、ハダニ類の防除も難しい状況となっています。
 ハダニ類の発見では、寄生分布を意識することで早期に発見することが防除には大切です。

果樹のハダニ類防除
 ・草生管理での弊害は、カブリダニ類を活用する草生管理の問題
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